疾風怒濤の1週間
怒涛の1週間だった。
GWを目の前にして突然の入院、検査、そして退院と慌ただしい事この上ない。
この記憶が風化しないうちにここにメモ程度に経過を記しておく。
4/25(日)
正午過ぎに頭痛を感じるも単なる頭痛と考えてバファリン飲んで寝ただけ。夜になっても治まらないが、生活に支障がでる痛みでもないため「一晩寝れば治る」と根拠のない名言を頼りに就寝。
4/26(月)
頭痛治まらず。過去の頭痛の痛みの程度を超えているものの生活に支障はなさそうなので出勤。
だが通勤途中、特にホームで立って電車待ちしている時に吐き気をもよおす。が、そのまま会社に向かう。
会社到着。頭を机か何かに付けて横にしていないと耐えられない頭痛とトイレに何度も駆け込まないといけない吐き気。今回の出張は別の者に交替して帰宅せよとの会社指示。
帰宅指示がでたものの体調が悪過ぎて帰るに帰れない。吐くためにトイレを何往復もしているが次第に足取りがふらつき手摺や壁に寄り掛からないと真っ直ぐ歩く事すらままならない。
さすがにやばいと思い(思われ)、会社の近くの個人クリニックに駆け込む。受付よりも先にベッドに倒れ込み、順番が回ってくるまで休む。診察順が来てとりあえず点滴(人生初)。しかし体調は好転せず、昼休み時間をまたいで、点滴が終わってもベッドで休ませて貰う。
閉院時間になって会社に戻ろうと起き上がろうとするも猛烈な頭痛と吐き気のため起き上がれない。
通常は点滴で改善するものらしいが、原因がわからずそのクリニックでは対応できないとの事で近くの総合病院を紹介される。クリニックを出る際は自力で歩けず車椅子を使用(人生初)。
会社の人に連れられて、外来受付時間の終わった総合病院の緊急窓口で受け付け。
ヘロヘロ状態で当直医の元に行って、問診もそこそこにCTスキャン(人生初)。
画像を見ると何か影のようなものが見るとか見えないとかでお次はMRI(人生初)。実はこいつは15分程度頭を固定したまま横になっていないといけないという代物。通常ならともかく頭痛と吐き気のする時には相当きつい。拷問と言っても過言ではない。
その後は念のためレントゲンで胸部を撮影。これは定期健診で受けているので人生初ではない。立った状態で撮影するタイプなのだが、まともに立つ事すらできない状況なので結構つらかった。
MRIでは特に異常が見られないが嘔吐を繰り返す状態なので車椅子に乗せられて病室へ搬送。入院の説明を頭痛と吐き気のする中で聞いて点滴をして入院(人生初)となる。
ちなみにこの時連れて行ってくれた会社の人は「あ、こいつ死ぬな」と思ったそうです。
4/27(火)
夜明けを某病院の病室で迎える。
あれほど激しかった吐き気は治まり頭痛もなくなってはいないが楽になっていた。歩行に関してはまだふらつき一人ではまっすぐ歩けない。
朝一番で採血&採尿。そして担当の医者が来て今度は脊髄(?)から髄液を採取される(人生初)。
それよりもこの担当医が若くてキレーなお姉ちゃんなんだわ。医大卒+研修で少なくとも20代半ば~後半なんだろうけれども見た目は20才くらいでも十分通用しそう。いや、まぁ、だからと言って少女漫画やドラマ的展開は一切御座いませんでしたけれども。そんな若い医者にいきなり受けた事もない髄液採取を受ける事になった不安の方が大きかった事を告白しておきます。
その後は徐々に頭痛もなくなり歩行も一人で行えるレベルに回復する。
夕方に会社の人が見舞いに来た時は普通に会話できた。
20時くらいまで献血が続けられ、ベッドから数歩先のトイレに行くにも点滴スタンド(人生初)を連れて行かないといけない。
4/28(水)
2日目の朝を病室で迎える。一晩で帰れると思っていたのに…。起きた直後こそ頭に軽い違和感(頭痛と言えないレベル)を感じるが、回復に向かっていると思われる。
10時頃に4人部屋のうちの2人が退院。
11時頃に母親が見舞いに来る。遠くから高速バスを使わせてまでスマネっす。
担当医いわく「搬送時はかなりの重篤だった」との事。会社の人の言葉は冗談半分と思っていたが、冗談は1%くらいだったのかもしれない。
14時頃に再度CTスキャン。今度はヨード系造影剤を投与(人生初)してさらに精度を高めて見るとの事。CTスキャンそのものは10分もかからずすぐ終わる。終われば造影剤投与に使った点滴の針を抜いて3日ぶりに左手が自由になる。その後は3日ぶりに風呂に入る。
4/29(木)
病室で迎える3日目の朝。本日は様子見の入院なので検査はない。
午前中に父親が見舞いに来る。わざわざ電車を使わせてまでスマネっす。
夕方には昨日のCTスキャンの結果が出て、脳の異常や血管の詰まり等がない事をしらされる。では、あの頭痛と吐き気は何だったのかということだが、片頭痛が睡眠不足やストレス等の悪い原因が重なってそれが表れた可能性があるとの事。
結果を聞いて一安心し、あまりにもやる事がないので携帯アプリのロマサガを2,3カ月ぶりにやっていた。7割程進んでいたホーク編、終了。
4/30(金)
病室で迎える最後の朝。採尿をしてその結果が悪くなければ退院できる。
9時過ぎに担当医が来て退院を告げられる。薬をもらって事務手続きを経てマネーを払って退院。
特に次の外来の日はなく、頭痛や吐き気が出たら薬を飲んで、それが続いたりひどくなった場合に病院に行くということでよいらしい。ただし今度は緊急搬送ではなく普通の外来でと言われてしまいました。
激しい頭痛と吐き気に襲われ、入院にまで至った今回の出来事。
最悪のクモ膜下出血や脳卒中は避けられ後遺症も残らなかったのは不幸中の幸いと言えるだろう。
独身なのであまり気にしていなかった保険の類。今後は内容を見直したり追加で加入したりした方がいいのかもしれない。
これを読んでいる同世代の独身で保険を気にしていない諸君!保険には入っておいた方がいいかもよ。まだ独身だしそんな年でもないって言っている場合じゃなくなるかもしれないよ!と経験者面して付け加えておきます。